2/15(水) 号外

あまりに強い相場なので異例の場中更新です!

現在のところ日経平均なんと+225円!
うーん、こんな強い東京市場は久々に見ました。
幅広くあちこちが騰がっていますが、
特に大型で流動性の良いところ、需給の良いところが
猛烈に買われていますね。
自動車・メガバン・不動産の大きな所が強い強い。
天井知らずの海運も強く、保険・証券といった
全体の市況に敏感なところも大きく上げております。
特に上げている銘柄・業種を見ていると、
金融緩和によるインフレ化(デフレ脱却?)が意識されている
可能性も高そうな感じがします。
あくまで感じなので確信ではありません。
昨日注目したはずのファナックも現在+5.14%と大幅高。
でも僕個人は持ってないんですけどね、、、(苦笑)
取り急ぎの場中更新なので、こんなところで。
最後に蛇足で、ツイッターで呟いた一言を転載で。
今ポジ持ってない人は、ここから新規で買っちゃう人は
バブルですっごく儲かるけど、10年間相場やってると
ダメな相場のどこかで死ぬ気がする。
でもここで新規で売っちゃう人はバブルで売って退場しそう。
結論として今ノーポジの人は個別需給読みに相当自信が
無い限り安易に手を出さないほうがいいのでは、と思う。




追記:
安易に手を出すなというのは一切勝負するなって
言ってるのではなく、狙いをバッチリつけろってことです!

どうか考えてみてください。今慌てて飛びついた人と、
今日の朝や昨日以前から買いポジションを持ってる人では
心理的な優位度が全然違いますよね!?

すぐにでも飛びつきたくなるときこそ、じっと我慢もして、
「ここだ!」ってバッチリ狙いをつけてINすることによって
「飛びついたその他大勢」と差をつけることが出来ます。
相場の世界では他人と差をつけてナンボなので。。。

2/14(火) バレンタインデー相場

昨日取り上げた東電株ですが…

本日終値202円(前日比+1)で、場中も少し上下しただけ。
なんというか、想定していたより地味な動きでした。。。
もしかしたら昨日の激しい動きでスタミナを使い果たして
しまったのでしょうか…
この程度の動きしかしないんだったら
一体何のために昨日あれだけ取り上げたんだろう
と思ってしまいます。
こんなことが続くと、これを読んでくれている皆様が
『Tyunが大騒ぎしているときは大して動かないんだな!』
って思ってしまいそうですが
全然そう思ってくれていいです!(笑)
実際ワリとそうなので。
相場全体はかなり強く、19時50分現在で日経平均先物は
9090円近辺と、重たかった9000円を力強く越えてきました。
本日の業種別では不動産業が+3.45%と圧倒的な強さ。
続いて、その他金融業、海運業。
海運業はこちらのサイトを見てもらえればわかる通り、
25日騰落レシオがえらいことになっています。
ここ連日いかに騰がってきたか、ということですね。
また、みずほ・三井住友FG・三菱UFJといった
メガバン軍団もここ最近絶好調な動きを続けています。
日経寄与度の高いファナックあたりも
ここ数ヶ月に渡って何度も跳ね返されている13000円付近を
見事に上に抜けつつある感があり、このまま上に行けば
面白いのではないか、といった形になってきている印象です。
このあたりを明日以降注目していこうかと考えています。
ところで、今日はバレンタインデーでしたが、
何やらこんな記事があったのですね…
直近の10年間のバレンタインデーは全て株価(日経平均)が
上昇しているとは初めて知りました。
今日も上がったのでこれで11年連騰でしょうか。
本当にバレンタイン効果があるのかどうかは
わかりませんが、偶然にしては凄い確率です。
うん、結果論として今日も上がったから言えることですが
昨日の日記でこの記事を取り上げておけば良かった…
次からはもっと早くこういうネタを仕入れられるように
頑張っていきたいと思います!
 

2/13(月) 相場雑感(東電雑感)

本日もおつかれさまでした!

相変わらず幅広く循環される強い相場が続いております。

イブニングも8時現在9020円と堅調。
中長期で堅調な銘柄を安く拾っている方にとっては
まさにウハウハな相場なのではないかと思います。
ただデイトレに関しては少し雰囲気が変わってきたのか、
順張り一辺倒ではあまり通用せず、むしろ逆張り気味の方が
比較的有利になる局面なのではないかな~と感じました。
あまりチマチマと流れに乗ろうと必死に走りまわるよりは、
ドーンと腰を据えて腹を括っている人のほうが
報われている人が多いようですね。
さて、今日のネタはもう・・・
東電 しかないですね。
よりによって12:27にこんな材料を出すものだから。
いきなりやってくれました。もう見てくださいこの動き。
「上下幅10%の行って来い」です。
(↓本日の東電の5分足チャートです)
touden.png
この材料、ぱっと見かなりの好材料に見えるのですが、
よく考えてみると実際なところあやふやな感じがします。
そんなモンを12時27分、後場がはじまる直前
発表しちゃうんだからまぁ、、、こうなりますわな。。。
見れば見るほど酷い動きです。
12:30~12:35の上昇中に買った人・売った人、
その後の215近辺の攻防で転換点の中立ちまわった人、
そして下落局面でポジションを持っていた人…
それぞれの人の考えと心の叫びがチャートから聞こえてきそうです。
…あ、聞こえない人は騙されたと思って聞こうと試みてくださいませ。
そういった試みの積み重ねがとても大切だと考えているので。
ちなみに今日の引け後に東電の決算も出ており、
主な内容は2012年3月期の当期赤字予想を
従来の6000億円から6950億円への修正とのことです。
赤字額がさきほどの記事の6900億円の追加融資という額と
額がぴったりかぶっているのがあまりに露骨に臭いですね。
うーん、臭う!
さて、この決算発表が明日市場でどう受け止められるかですが、

正直全く予想がつきません!!
安直に考えれば赤字拡大発表=下げ と考えてしまうところですが、
普通の会社でも赤字拡大決算が出ても株価が上昇するケースが
よく見られる最近の東京市場。
その中において、まさに東京市場の無法地帯、ホットスポットを
通り越してデンジャラススポットとも言えるこの東電株なのですから、
そりゃ~安易には読めません!
一応の目安としてPTS市場も見てみましたが、
非常に閑散としていてアテにはなりませんね。
(ちなみに20時現在、今日の終値201円に対して
 買いが200円、売りが203円に入っています)
買い方も売り方も、持ち越した方は眠れない夜になりそうです。
…え、私?
いやだなぁ、東電の決算持ち越しなんてギャンブル
するわけないじゃないですか。ははは…
…すみません。実は、ちょっとだけしてます。。。
買いか売りかは、内緒で… (煽りになっちゃうといけないので)

2/9(木) 明日はSQ!

今日は場が引けた後出かける予定なので
日記の更新が無くなるかもしれません。
そうそう、忘れている方も多いと思って一応書いておくと
明日(金曜日)はスモールSQです。
3,6,9,12月のSQと比べれば影響は小さいですが、
それでも寄り付近で荒れる銘柄が出る可能性があります。
気持ちを強く持って挑んでくださいませ。
また、SQ値が決まるまでは9000という節目が
かなり意識されると思うので、そこらへんも頭の隅に
置いておいたほうが良いかもしれません。
現時点での値動きを見る限りでは、
「SQ値を9000以上にしたくない筋」のほうが
優勢に見えますが…

2/8(水) 祝!日経9000乗せ

ついに日経、終値ベースで9000円に到達しましたね!
リーマンショック前の水準まで戻したダウと比べると
いささか頼りない戻しである感は否めませんが、
それでも確実に一定のラインまでは回復したことを
素直に喜びたい、といった気持ちです。
今後も階段を1歩1歩登るように着実に株価が上がってくれば
市場参加者も増え、多くの人が幸せになる相場に
なってくれそうなので期待したいところですが…
(ただ、今日のイブニングでは現在のところ少し下げております…)
さて、ツイッターをやっている人にとってはよく目にする
ネタでしょうが、こんな記事を見つけました。

3000万人の会員数を誇る某SNS利用者があまりにも周りに

特定の企業を批判したりする意思はないので、
あくまでも紹介の範囲に留めておきますが、
どうやら実際は某SNSのアカウントを持っている人は
アクティブにプレイしている人の10倍ほど居る、
ということが浮かび上がってきていますね。
となると、某SNSのアクティブユーザーは
実質300万人程度と推定されます。
この状況で「自分が特定の3000万人と接しない
生活をしているのかよく考えたほうがいいと思う」
と発言してしまう行為は、上場企業の社長としては
少し行き過ぎたものがあるなあ…と感じました。
市場では、トップがこういった発言をするような銘柄は、
次の2つの注意が必要です。
1.まず、トップのこういった発言で株価が反応する
  ことは通常あまりありえません。
株価が動く要因は様々ですが、結局は買いと売りの需給の
拮抗するポイントで決まります。それは短期的には
その場その場の需給や投資家の心理中長期的には
業績・慢性的な流動性などによるところが大きいです。
で、トップがこういった発言をしたからといって
投資家心理や需給が著しく悪くなるかというと、答えはNOです。
業績が著しく悪くなるかというとこちらも当然NOでしょう。
「アイツの発言なんだかいけ好かないしな~」ぐらいの理由で
大きく株を売る人はなかなかいないものですし、
仮に居たとしてもその他の要因のほうが大きく
取るに足らない程度の影響力しかありません。
2.しかし、トップが自社を「過大に見せよう」という性質を
  持った人物だということに我々は注意しなければならない
これは軽く頭の隅に置いておくべきです。
何故なら、その会社の経営陣が自社を過大に見せようとする
意識が強すぎると、そのメッキが剥がれた時に
投資家は大きなダメージを受けることになるかもしれません。
とは言っても、成長著しい企業のトップは程度の差こそあれ
こういった性質を持っている者は非常に多いものですし、
気にしてもはじまらないという部分はあります。
それが果たして許容できる範囲なのかどうかを
しっかりと自己判断しておくことが肝要かと思います。
 

2/7(火) 相場雑感など

今日は海運に資金が来ましたね。
明治海運が+21.88%と火を噴いたほか、
海運業全ての株がプラス推移。
また地方電力も軒並み強く、上げ一色でした。
他も大崩れした所は見当たらず、
日経平均こそわずかに-11円の下落だったものの
TOPIXはしっかりプラス推移と、堅調な相場を
しぶとく維持し続けています。
一方、引け後に決算発表したDenaは、決算は冴えない
ものでしたが同時に自社株買いを発表。
個人的にはこの株価で自社株買いってちょっと無謀なんじゃ…
という気もしないでもないですが、ともかくもこれを受けて
明日のマーケットがどう反応するか注目です。
少し脇道に逸れますが、本日ブログ巡りを行っていたら、
グリーとDenaの短期トレードばかりしていて
かなりの額の利益を出している方を発見しました。
その一方、グリーとDenaを主体に売買しているが
この2つは難しすぎてどうにも勝てない…
値動きがタチ悪過ぎる…
と言っている方もよく目にします。
これについて私感を少し。
まず、現在のグリー・Denaは今の閑散市場の中では
「高い流動性」「激しい値動き」を兼ね備えている
数少ない銘柄だと考えております。
なので、実力があって大きな額儲けたい!って人には
まさにうってつけの戦場なのですが、逆に言えば
そういったレベルの高い人達がこぞって参加している分、
一般的な人はワリを食って厳しい戦いを強いられるケースが
多くなる銘柄なんじゃないかなー、と思います。
イメージ的には、
全市場参加者の上手さを偏差値化すると(平均は50)、
偏差値70の実力者はグリーとDenaの短期トレードで
効率よくボロ儲けできるのですが、
偏差値60ぐらいの人の場合だと、グリーやDenaの
参加者の中にはさらに上手い人が多数居るため、
思うように稼げず逆にストレスが溜まってしまいがちです。
こういった方は、もっと閑散であっても他のもう少し
レベルの低い銘柄・わかりやすい銘柄を戦場に選んだ方が
効率良く稼げるかもしれません。
もちろんここに書いたのはあくまでイメージ的な話であり、
実際は人によって感じ方は様々だと思います。
また、銘柄の得意・不得意や慣れなどもあるので
あくまで参考意見として受け取って頂ければ幸いです。

2/6(月) 相場雑感

今日は幅広い循環物色、といった感じの相場でした。
暗黒決算が出たにもかかわらず週末上がった
ソニー・パナソニックは今日も勢い衰えず続伸。
一方、シャープなどは冴えない動き。
銘柄ごとの当たり外れは健在のようです。
他、金曜日に大きく上げた所というとSNSが代表ですが、
その筆頭であるグリー等は午前中は大きく続伸したものの、
その後は利益確定売りが出たのか少し垂れて終了。
(とは言っても、前日比プラスは維持して貫禄の続伸)
面白いことに、グリーが天井を打つのと入れ替わりに
精密機器・証券・自動車・鉄鋼・非鉄・機械などの
循環物色が一段と活発になった感じがしました。
その一例を上げると栗本鐵工所(5602)でしょうか。
グリーと5分足のチャートを並べておきます。
↓グリー・5分足
ぐりぃ.png
↓栗本鐵工所・5分足
くりもと.png
丁度「入れ替わり」になっている感じが出ているように思えます。

なお、日経平均は前日比+97円と堅調でしたが、

指数寄与度の高いものは上下ともに極端で、
ファーストリテイリングが+18円、ファナックが+14円と
僅か2銘柄だけで+32円分も上昇に寄与している一方で、
ネガティブサプライズにより大きく下げた東京エレクトロンが
これまた-14円分も下落に寄与するという展開。
さて、明日火曜日の展望ですが、
やはり個別の循環物色が続くのかなーと考えております。
グリー・ソニー等の当初からの主役級はそろそろ利益確定の
売りに押されはじめてもおかしくない頃合いなので、
やや出遅れの脇役を狙ったほうが良いのかもしれませんが
実際は当日蓋を開けてみるまではわかりませんね。
ちなみに、現在イブニングでは日経先物が8880円と、
本日の終値から見るとやや軟調な展開。
アメリカ次第でまだまだわかりませんが、
このまま推移すると明日は少し弱い相場になるかもしれません。
 

サザエさんも終わって

いわゆる「気持ちの沈みやすい時間」になってきましたね…

そして東京市場の開く月曜日も近づいてまいりました!

2/3(金)の相場概況としては、一言で言えば
『とても悪い決算を出したはずの株が一斉に大きく上がった』
と言えるでしょう。
具体的に言えば大赤字決算の電機株を中心に切り返し、
という表現をするのが一番しっくりきそうですね。
代表的なのが、
ソニー 連結最終損益-2200億に(2/2発表) → 株価は+8.06%↑
パナソニック 同-7000億に(2/3朝発表) → 株価は+1.18%↑
シャープ 同-2900億に(2/1発表) → 株価は+2.84%↑
このあたりでしょうか。
特に、ソニーの決算は非常にインパクトがあり、
ある有名トレーダーの言葉を借りると「暗黒決算」とも言うべき
赤字額であったのにも関わらず、蓋を開けてみると
寄りつきからプラス、その後も物凄い勢いで上昇という展開でした。
他、グリーの業績好調発表を受けて、グリーを中心とした
SNS株も大きく値を上げたこと、そして2/2(木)にストップ安になった
SUMCOが2/3(金)はなんとストップ高と驚愕の完全戻し。
業種別では電気機器が値上がり率トップ。
動くところは動いているものですね。
さて今週月曜日からの展望ですが、個人的にはこの
「大赤字決算株切り返し相場」はもう少し続くと考えています。
というのも、2/3(金)の該当銘柄の買いの勢いが相当強く、
心理的にも需給的にもこういった銘柄が1日2日のうちに
大きく売られるのはやや考えにくい…と考えたためです。
逆に切り返し相場が早々に収束するパターンになれば、
再び1月のように低位株などに資金が循環する展開に
なるのかなあ…と睨んでおります。
また、今回の決算シーズンは
「好決算=上げ、悪決算=下げとは限らない」
という傾向が普段の決算よりもかなり強く見られるので、
決算内容の予想に自信があっても安易な持ち越しは
手痛い被害を食らう可能性があるかもしれません。
決算銘柄を持ち越す際には分不相応に大きなポジションを
取らないようにするなど、リスクコントロールに注意を!
なお、アメリカ市場の上昇などを受けて
日経平均先物は2/4(土)の引け時点で8,930円まで上昇しました。
月曜日もよっぽどの事が無い限りこのあたり(8,910~8,930円程度)で
寄りつきを迎えることになると思われます。
それでは、明日からも頑張りましょう!!
 

2/2(木) 相場概況&「リバウンドを狙うなら…」

こんにちは。
昨日は諸事情により日記に穴を空けてしまったので、
今日は少し戦略的なことについて書いてみます。
まずは概況から。
今日は東証のシステムトラブルで241銘柄が
前場の間取引停止になるという珍事が発生しました。
そのせいか、全体的にやたら荒れた銘柄が多く、
いつもと違った動き方をする銘柄が目立った印象です。
また、後場になって取引停止になっていた銘柄に
資金が入ったためなのか、SNS関連株やエルピーダなど、
アグレッシブな短期派が多く集まる銘柄が一時下落しました。
(SNS関連株の下落はカカクコムが決算で暴落したため、
 それによるショックの可能性もあります)
100%とまではいかなくても、こういう資金の流れ方を
6~7割ぐらい当たりをつけられるようになれば、
かなり効率良く取れるようになるんだろうなあと感じました。
相場全体の概況は日経平均・TOPIXともプラスであり、
全体としてはまずまず強い相場でした。
ただ、シャープがトンデモ悪決算によりストップ安。
他にも決算で大きく下げた銘柄がちらほらと目立ちました。
明日はこういった銘柄があまり出なければ良いのですが…
さて、ここからが今日の戦略的な話の本題です。
決算で大きく下げた銘柄などは、
リバウンドを取る絶好のチャンスでもあるのですが、
リバウンドを取れる銘柄と、取りようのない銘柄があります。
これは簡単に定義付けできるものではないですし、
判断が非常に難しいですが、単純な例を出して
ちょっとした判断の仕方を考えてみたいと思います。
↓本日のシャープの5分足チャート
しゃーぷ.png
↓本日のSUMCOの5分足チャート
さむこ.png
この2つはいずれも前日終値より大きく下げて寄りつき、
そしてその後も売りこまれ結局S安になってしまいました。
それぞれ前日比15%前後下げました。
チャートを見ていただければわかりますが、
この2つの銘柄はほとんどリバウンドをしないまま落ちていきました。
これでは買いで入っても取れるタイミングが
かなり限られており、リバウンドを取るのは至難です。
ハイリスクローリターンの典型でしょう。
↓本日のカカクコムの5分足チャート
かかくこむ.png
一方、こちらは昼休みに決算が出て、その影響で後場寄り直後に
大きく下がってしまった例です。
最終的な下落率はこちらも前日比-15%前後で、
上の2つと比べて大差ないですが、明らかに違う点は
こちらは最初の下げの後、最大で下げた分の半分程度
リバウンドしており、「リバウンドで取れる時間帯」が
確かに存在していたことです。
では、上の2つとカカクコムで
一体何が違っていたのでしょうか?
色々相違点はあるかと思いますが、
「下落の速度」が違っていたことが非常に大きいと思います。
上の2つはいずれも30分ほどかけて10%弱下落していますが、
カカクコムはわずか5分足らずでおよそ12%程度下落しています。
この速度の違いのため、上の2つはどちらかというと
「さほどパニック状態にならないまま売りに押されて
 そのまま値幅制限まで届いてしまった下げ」
といった印象なのに対して、
カカクコムは
「大パニックでホルダーや新規で買った人の投げが殺到した下げ」
の意味合いが強いのではないかと思いました。
リバウンドを取る際に最も重要なのは、
「売りたくてたまらない人が売りつくしたタイミングで買うこと!」
これに尽きます。
売りたい人が売りつくせば(少なくとも一時的には)
売りが枯れることになるので、買いたい人が少し現れれば
それだけで株価は好転します。
では、売りたい人が売りつくすのはジリ下げの時でしょうか?
それともパニック状態の時でしょうか?
答えは明白ですね。後者です。
うまくイメージできない場合は、自分がその株を「すでに持っている」
気持ちになってイメージしてみると良いかもしれません。
今回のシャープやSUMCOの下げだと、下げの速度がいまひとつ緩いため
『もうちょっと待って判断してもいいかも…リバウンドするかも…』
と、多少なりとも希望にすがってしまいます。
こうなると、諦めた人が順次売っていくのを誰かが拾い、
その誰かも順次少しずつ諦めて売っていく…
という悪循環が続いてしまいます。
この悪循環が続いたままストップ安に到達してしまった、
いわば悲惨な例ということになるでしょう。
一方、カカクコムのような下げ方だと物凄い恐怖感があります。
実際にこういう下げを被弾した事のある人ならわかりますが、
『このまま一瞬でストップ安に張り付いてしまうのか?』
『とんでもない事が起きてこの株の価値は無くなってしまうんじゃ…』
『1秒長く持っていたらそれだけ下がる!やばい!やばい!』 div>
と、恐怖感により一種のパニック状態になってしまいます。
この場合「順次諦めた人が売っていく」などという生易しいものでなく、
持ってる人も新しく買った人も皆が殺到して売りを出す状態になります。
一見とんでもない状態に見えますが、これは売りたい人が一瞬で
売り切ってしまうので、こういう状態はリバウンドを狙うぶんには
チャンスと言えます。
先述した通り「売りが出尽くしたタイミングで買うこと」
リバウンド取りの最善手なのですから。
なお、ここに挙げたのは一例であり、
実際の相場には様々なケースがあります。
「5分で12%下げたら買いだ!」って単純に解釈しても
それで100%勝てるかというと答えはNOです。
急落時は、下落率や材料の程度だけで判断するのではなく、
「どのぐらい画面の向こうの取引相手がパニックになっているか」
を値動きから推し量ること。これが本当に重要です。
ちなみに、自分がカラ売りで攻める場合を考えると、
この発想をそのまま逆にあてはめれば良いということになります。
すなわち、買いポジを持っている者が歯をくいしばって
投げるに投げれず持ち続けていそうな時は
売りが優勢なのでガンガン攻めて、
彼らがパニック的な投げをしだしたら反転が近いので
撤退の準備をするべきです。


こんな風に考えてみると、急落時のトレードというのは
普段にも増して心理戦の要素が強いのかもしれませんね。