ついに日経、終値ベースで9000円に到達しましたね!
リーマンショック前の水準まで戻したダウと比べると
いささか頼りない戻しである感は否めませんが、
それでも確実に一定のラインまでは回復したことを
素直に喜びたい、といった気持ちです。
今後も階段を1歩1歩登るように着実に株価が上がってくれば
市場参加者も増え、多くの人が幸せになる相場に
なってくれそうなので期待したいところですが…
(ただ、今日のイブニングでは現在のところ少し下げております…)
さて、ツイッターをやっている人にとってはよく目にする
ネタでしょうが、こんな記事を見つけました。
特定の企業を批判したりする意思はないので、
あくまでも紹介の範囲に留めておきますが、
どうやら実際は某SNSのアカウントを持っている人は
アクティブにプレイしている人の10倍ほど居る、
ということが浮かび上がってきていますね。
となると、某SNSのアクティブユーザーは
実質300万人程度と推定されます。
この状況で「自分が特定の3000万人と接しない
生活をしているのかよく考えたほうがいいと思う」
と発言してしまう行為は、上場企業の社長としては
少し行き過ぎたものがあるなあ…と感じました。
市場では、トップがこういった発言をするような銘柄は、
次の2つの注意が必要です。
1.まず、トップのこういった発言で株価が反応する
ことは通常あまりありえません。
株価が動く要因は様々ですが、結局は買いと売りの需給の
拮抗するポイントで決まります。それは短期的には
その場その場の需給や投資家の心理、中長期的には
業績・慢性的な流動性などによるところが大きいです。
で、トップがこういった発言をしたからといって
投資家心理や需給が著しく悪くなるかというと、答えはNOです。
業績が著しく悪くなるかというとこちらも当然NOでしょう。
「アイツの発言なんだかいけ好かないしな~」ぐらいの理由で
大きく株を売る人はなかなかいないものですし、
仮に居たとしてもその他の要因のほうが大きく
取るに足らない程度の影響力しかありません。
2.しかし、トップが自社を「過大に見せよう」という性質を
持った人物だということに我々は注意しなければならない
これは軽く頭の隅に置いておくべきです。
何故なら、その会社の経営陣が自社を過大に見せようとする
意識が強すぎると、そのメッキが剥がれた時に
投資家は大きなダメージを受けることになるかもしれません。
とは言っても、成長著しい企業のトップは程度の差こそあれ
こういった性質を持っている者は非常に多いものですし、
気にしてもはじまらないという部分はあります。
それが果たして許容できる範囲なのかどうかを
しっかりと自己判断しておくことが肝要かと思います。