イマイチ近くに店舗が無いため、取ったままで放置していた
ポプラ(7601)とスリーエフ(7544)(←どちらもコンビニエンスストア)
の優待券(買い物券)の期限をふと見てみたら…
なんと両方とも今年の10月31日まで!!
明後日までに使わないと紙切れになってしまう…?
というわけで、散歩も兼ねて大急ぎで消費してきました。
両方あわせて5500円分…(!)
コンビニで5500円分(実際は端数もあるのでそれ以上)の
買い物をするなんてことはなかなか無いので、
ちょこっとだけ新鮮な「大人買い」の気分でした。
(ずいぶんとわびしい大人買いですが…)
さて、今回の件で考えた事ですが、
・優待の期限は気をつけておかないといけない
・コンビニで5500円分の商品を買うと「重い!」
という現実と向き合った所までは前置きとして、
・優待で買い物券を提供するというのは、コンビニエンス
ストアチェーンの戦略としてはどうなのか!?
はい、こちらが今回の本題であります。
ポプラ・スリーエフともに持っている株数に応じて
株主優待券として買い物券
(おおよそ何でも買える。ただしプリペイドカードなどは不可)
を貰うことが出来ます。
年間優待利回りでは、最も効率の良い取り方をした場合
現在の株価でポプラが4%弱、スリーエフが約1.5%です。
どちらもなかなか魅力的な数字と言えます。
ポプラは2011年末時点で685店舗。
分布は次のようになっております。
かなり偏っていますね。
中国地方を中心に展開していて、関東にも少し。
スリーエフの分布図はこちら。
こちらもかなり偏っており、
四国地方メインで関東にも出店しております。
店舗数もまったく同じ685店舗。(2011年末時点)
店舗数などの詳細は
こちらを参照しました。
(参考:セブンイレブン13685軒、ローソン10447軒。
ポプラとスリーエフは9位タイとなります)
何故こんなに偏った出店をしているのか?
という事に関しては今回はさほど触れないでおきますが、
一言で言うと「流通面等でのメリットを最大限生かすため」と
考えられます。
詳しくはドミナント戦略のwikiを見るとわかりやすいかと思います。
さて、これを見ていくうちに思ったことなのですが、
折角優待があっても、ポプラやスリーエフクラスのチェーンでは
近くに店が無い人が非常に多いのではないだろうか?
(一応、ポプラの優待は買い物券と引き換えに
珍味菓子詰め合わせとも交換可能で、
1度そちらと交換したこともあるのですが…
人を選びそうなラインアップでした。。。)
⇒ならば、その分を配当や内部留保に回した方が良いのでは!?
(株をより高値で買う人も増えるのでは?)
優待には「イメージアップ」の意味合いもあるので、
数字以上のリターンを企業にもたらす場合はありますが…
コンビニにはそれもあまりあてはまらないように思えます。
理由を述べますと、
一般的な人が利用するコンビニエンスストアを選ぶ時の基準は
1.近いこと、もしくは便利な立地であること(駅と家の間など)
2.好みの商品(プライベートブランドや食料品など)があること
もしくは商品が充実しているか比較的安価であること
この2点に尽きると思います。
特に1の「近さ」は重要で、徒歩2分のコンビニと
徒歩10分のコンビニがあれば、余程の事が無い限り殆どの方が
徒歩2分のコンビニをメインで利用するのではないでしょうか。
つまり、多くの人にとって「微妙な遠さにあるコンビニの優待券」を
貰った所で、そこの常連にはなり得ない、と考えられます。
私のように券だけ使ってハイおしまい!となる気がします。
万一、近さ・商品において拮抗している場合ならば
「優待貰ったしあのコンビニ行くか~」といったように
イメージアップによる効果も期待できそうですが、
全国で700店舗クラスの規模のチェーンで、それに当てはまり
取り込める客は果たしてどれほどいるのでしょうか。
ぶっちゃけて言いますと、さほどいないでしょう。。
もしかしたら、どうせ見ている人も少ない株だろうから
「地元の人だけにでも買っておいてもらえばいい!」
といったように、幅広い人に株を買ってもらうことは最初から諦めて、
特定地域の人に株を買ってもらう「ある種のドミナント戦略」を
取っているのでしょうか。
確かに両銘柄とももともと流動性が低いので、少数の個人株主が
じっと持っているだけでもそれなりに浮動株数が抑えられ、
結果として株価維持に繋がりそうな気はしないでもないですが…
それにしても効率としてはどうなのだろうか…
うーむ、、、考えれば考えるほど、謎が深まります…