生活保護バブルも終了間近か?

今週も1週間、相場お疲れさまでした。
辛い相場が続いて相場ネタを更新する気力も萎えてしまいます。
「たまにはバブルという言葉を景気良く使ってみたいぞ!」
ということで、今回は相場とはあまり関係の無い話です。
最近不正受給の発覚で何かと話題になっている
生活保護に関する問題ですが、やはりと言うか何と言うか
これを機に我も我もと殺到する人が増えてきた模様ですね。

河本梶原で生活保護のからくりを知った庶民が

(↑リンクあり)
私個人としては今の生活保護については
・不正受給を防ぎ切れていないこと
・1日8時間・週5でアルバイトをするよりも生活保護を需給した方が
 実質的な金銭面での恩恵が大きくなることがあるような
 「逆転現象」が起きていること
以上の2点について問題があると考えております。
が、まあこれは今回の話の本意では無いので置いといて。
私が今回話したいことはズバリ、
生活保護バブル(貰い得の時代)はそろそろ終わるだろう
という展望だったりします。
相場においても、バブルの終焉は大抵の場合
「大衆が我も我もと皆で飛びついてきた時」に起こります。
これは何回も繰り返されてきたことですが、
例えば最近ならば2006年1月のライブドアショック前。
この直前に新興株に飛びついた人は非常に多いはずです。
また、『ある程度誰にでも出来て美味しい手法』の終焉も
同じことが言え、その手法が多くの雑誌や本などで発表され、
皆がその存在を知って飛びついてきた頃には
大抵効率の悪いものとなり下がります。
例を挙げると、IPO投資・PO投資などですね。
IPO投資は2007年ぐらいまでは1単位当てれば
それだけで+100万円以上といったケースも多く、年間では
1000万円以上を稼いだ人も珍しくなかったように思います。
が、最近では1単位あたりの利益額も減ってきた上に競争も激しく、
公募割れのババを掴まされる割合も増えてきています。
PO投資に至ってはもっと深刻で、こちらは競争率の激化
だけでなく、繋ぎ売りに対する規制までかかってしまいました。
IPOにしろPOにしろ、本当に大きく儲けたのは
皆がそれを知る前に本腰を入れて実践していた者です。
一般大衆が知った後に我も我もと飛びついても、
その頃にはもうあまりうまみはありません。

前置きが非常に長くなりましたが、
生活保護においてもこれと似たようなことが起きる
そしてその転機となる時期は
大衆が関心を持って飛びついてきた今なのではないか
なんて考えてしまいました。
もちろん、相場と社会問題を同一に考えるのは
無理がある発想ではあるかもしれません。
ですが、「一般大衆に大きく注目された時が転機となる」
という一点においてだけは共通しているものと
考えて良いかと思います。
今後のおおまかな展望ですが、
おそらく今後緩やかに生活保護額の水準は
労働者の給料に対して下がっていくと思います。
(逆転現象は徐々に見られなくなる)
そして、不正受給者を防ぐ防御壁や
健康で働ける人に対する受給基準なども
より整備されたものとなっていくと思います。
結果、生活保護の貰い得状態
(悪い言い方をすればバブル状態)は
解消される方向に向かうのでは、と考えています。
ただ、本当に保護が必要な人が
審査が厳しくなってしまって救済されなくなってしまったり、
生活保護者に対する風当たりが強くなりすぎてしまい
申請することを躊躇い続けて悲惨な結果を招いたり…
こういったケースは危惧しております。
上手く折りあいをつけてくれれば良いのですが…
あと1つお節介を言うとしたら、これを機に声高に
『生活保護の不正受給の断固撤廃を!』
(今までは触れてもいなかったのに)急に語りはじめた
政治家が居たら、その方の話は「ああ、人気取りなのかもな~」
と割り切って聞いておいた方が良いかもしれませんね。
世論に乗っかって耳触りの良いことを言う人間が
必ずそれを実行するとは限りませんので(笑)