さて、突然ですが簡単な心理テストをしてみようかと思います。
まずは某有名ファンドの発信したこの文章を読んでみてください。
(下線部にリンクがあります。pdfです)
読み終わりましたでしょうか。
ではここから正直に答えてくださいね。
あなたはA・B・C、どれに近い感情を持たれたでしょうか。
A:安い株を置いておけばいいのは当然。でも本当に今って安値?
B:要するに投信で損出してるから壮大な言い訳してるんだな~
C:まさにその通りだ!よーし、含み損なんか怖くないぞ!
近いものが無い場合は1番理解できるものに置き換えるか、
もしくは該当無しということで続きをどうぞ。
Aを選んだ方。
「株とは安く買って高く売るべき」という軸になる考えがあり、
同時に『では本当にこれは安いのか?』と疑ってかかる
用心深さも持っています。
一歩踏み込んで用心深く疑う、この心意気を持っている人は
投資でも大ポカをする危険度が低いといえます。
Aを選んだ方は、比較的長期投資に向いていると言えるでしょう。
Bを選んだ方。
冷静に物事を見ています。
人の言う事にまず流されません。
くわえて、どこかひねくれた所や皮肉屋な所もあります。
短期トレードで勝っている人間はえてしてこういう人が多いものです。
Bを選んだ方は、比較的短期投資に向いていると言えるでしょう。
Cを選んだ方。
人の言う事に流されやすい傾向があります。
いくらなんでもこんなものを信じちゃいけません。
Cを選んだ方は、投資にはどちらかというと不向きかもしれません。
それどころか詐欺師にも真っ先に引っかかるタイプなので、
そのあたりも日頃から用心しておいたほうが良いかもしれません。
Cの人には非常に辛口になってしまいましたが、
ハッキリ言ってしまえばこの文章は完全に詭弁です。
もちろん、部分的には正しいことは言っています。
「資産を確実に守る方法」や「不安をゼロにする方法」
なんざ存在しないというのは本当のことです。
ですが、株や某ファンドに投資していれば安心、
現金にしておくのは愚かな選択だ、と言葉巧みに煽っています。
ここが詭弁の「キモ」なのですよね。
現金は「一応」まがりなりにも日本が保証する通貨です。
日本最近ヤバイんじゃないかとは言われていますが、
少なくとも円が日本株に投資している特定のファンドより
危険ということはまずありえないと言えるでしょう。
また、キャッシュポジションを高めることは
より防衛的な戦略として有効であることは確かです。
暴落が来た時などにいかにキャッシュポジションが
有利かは語るまでも無いことです。
本当にいま株が安いのかどうかなんて、
答えを知っている者は居ないのです。
『安いのかな?どうかな?』と自分で精一杯考えて
その結果投資して負けるならば見込みがありますが、
人の言うことを安易に信じて大切なお金を預けるようでは
最初から勝ち目はありません。
蛇足になりますが、
ある有名トレーダーさんが呟いていた言葉です。
『人のお金を増やすのが仕事』
そんな酔狂なやつ世の中に1人もいないよな
この言葉こそまさに核心を突いていると思います。
(まあ、1人も居ないというのは言い過ぎかもですが…)
ハッキリぶっちゃけて言ってしまえば、
私がこのブログをやっているのも読者様の方のお金を
増やしてあげるお手伝いをしたいんだああああああ、
なんて素敵な理由では一切ございません。
こうして日々徒然と書いているだけでも自分のトレードの
予習復習の一環になります。気分転換にもなります。
また、エンジュクに参加させて頂いていれば、投資に詳しい
様々な方と人脈を作れるチャンスもそれだけ多くなります。
これもまた生活防衛の1つの手段です。
(もちろんその結果として少しでも参考になった、
面白かった、と思って頂ければ嬉しい限りですが)
…っと、蛇足が長くなりましたが、要するに
彼がこの文章を書いているのも商売のうちなのです。
どう書いたら顧客が離れないか、より投資して貰えるか。
含み損を背負っている顧客を勇気付けるにはどうしたら良いか。
それを打算的に考えて導き出された文章がこれなのです。
なんとなくですが、宗教の教祖様に通じるモノがありますね。
(それにしても、こういった文章を出してくるということは
懐事情や含み損の度合いがだいぶ厳しいのでしょうね…)
さて、大変長くなりましたが、最後に私が言いたいことは
高い手数料を支払ってファンドに預けるぐらいなら
自分で運用して乗り切ってやる!
こう思うぐらいの気概でガンガン行きましょう!
イザという時に頼れるのは自分自身の叡智と経験です!!