今日は建設・道路関連株の値上がりが凄かったですね。
値上がり率ランキングを見ても、上位は建設・道路関連ばかり。
見事なぐらいにズラーッっと並びました。
こういった株に上手く乗れる方は良いですが、
乗れない方にとっては歯がゆい相場かもしれません。
かくいう私も乗れてない側の人間です。
とは言っても、乗れないなら乗れないなりにやりようはあります。
一部の業種の株に極端に資金が集中する際、
必然的にそれ以外の所からは資金が逃げていくことが多いです。
つまり今日の場合だとたとえ建設株に乗れなくても、
資金が逃げ出しそうな銘柄を早めにカラ売りで叩いておけば
それなりのリターンが期待できるということになります。
経験から判断しますと、資金が逃げ出しやすい銘柄は「資金が集中している業種と遠い業種」であり、「投機的な売買が集まっていそうな銘柄」が最有力候補になります。
難しいのはその中で実際にどの銘柄を選ぶかですが、
今日はその銘柄選びに使っているやり方の1つを紹介します。
例えば、以下のチャートを見てください。
このチャートはDena(2432)の日足で、右端の大陰線が今日(1/17)です。
左に表示されている価格帯別出来高は昨日までの分です。
(必ずしも正確ではないので、目安程度に見てください)
昨日の段階で、「1/4から暫く大きく下がった後、1900~1950程度の
狭いレンジで3日間膠着状態であった」ことが日足チャートから
読み取れると思います。
ここで、この価格帯別出来高に注目です。
1900円前後で大量の売買が発生しているのが曲者です。
ざっくり結論を言うと、この「大量に売買された地点」を突き破って
株価が下落すると、それは大きな下落になりやすいです。
つまりこの場合だと、1900円を割れた1870~80円あたりで
カラ売りを仕掛けるのが面白い、ということになります。
仮に大きな下落にならず株価が再び上がり出しても、
大抵の場合1900円近辺で戻り売りに押されますので
そこで一旦損切りをするなどして対処すれば、
大きな損になることが少ないです。
この傾向はカラ売りの際だけでなく、買いの場合にも使えます。
例えば、1900円台で「安くなった。買おう!」と
買いでこの株を仕込んだとします。
この場合でも、損切りラインを「逆指値」で1900円の少し下
(1870~80円あたり)に置いておくことによって、
大きな下落に巻き込まれるのを回避することが出来ます。
下落後にまた買って仕込みなおせば、差額分有利になります。
いわば守備的な戦略です。
もちろんその逆指値に引っかからず、無事に株価が上がれば
めでたしめでたし、です。
こちらの使い方のほうが多くの人にとって実用的かもしれませんね。
もちろん、これはあくまでも「傾向」に過ぎず、
100%この通りの値動きになるわけではありません。
ですが、頭の隅に置いておいて損は無いと思います。
以下もう1例、似た例を出しておきます。
銘柄名は内緒です。
こちらは価格帯別出来高は2営業日前(~1/13)までのものです。
Denaと比較的似たチャートで、2800円近辺がキーになっています。
(他の価格帯と比べて出来高が突出しています)
こちらは面白いことに、年末に一旦2800円付近を割り込んだのですが
新年のご祝儀相場で1度復活したものの、結局1/16になって
大きく下げてしまったパターンです。